上昇した歌舞伎町の地価、物件自体は買いか?

歌舞伎町に住むために

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歌舞伎町の地価上昇率がすごい

2018年は歌舞伎町の地価がものすごく上がりました。
地価公示価格平均が391万0000円/m2(平成30年)、坪単価が1292万5619円、前年比+11.67%となっていますが、一部には+20%となった場所もあります(歌舞伎町1-18-9)。
といっても長期で見ると80年代後半から90年過ぎまではくらべものにならないくらいのすごい高い地価(例えば1991年には公示地価平均が2,600万円/m2)がでしたので、それと比べたら些細な上がり方。実はマスコミが言うように、いちがいに治安がよくなって街の役割が変わったからだとは言えません。バブル後の土地状況の中では順当に成長しているとはいえますが。

歌舞伎町の土地の問題点と魅力



問題点

歌舞伎町の問題点は商業施設ではまた貸し等も蔓延し、真の所有者が見えづらいなど地権者が複雑化していること、また外国籍所有者が多く連絡がつきづらいケースがあることです。一説には歌舞伎町の7割の土地物件は中国・韓国・台湾系等の所持と言われています(理由はもともと華僑・韓僑等がこの町には多かったから。大型開発物件の多くは台湾系の所持とも言われている(書籍「台湾人の歌舞伎町」/紀伊国屋書店刊 を読まれることおおすすめする)。

魅力

それら国が分散していることは、街が再開発する際には障害となりかねないのですが、実は普通に新宿あたりに建っているオフィスビルも実際には外資ファンドの持ち物だったりするので逆に考えればアジアの人にとっては投資物件として、各国で知名度も高く、繁栄の象徴でもある歌舞伎町の物件は、不変で魅力的であり、投資対象であるということでもあります。日本国内だけを見ていれば、歌舞伎町なんてハイリスクなんでしょう? 怖いでしょ? というイメージですが、アジア全般から見ればその国の一番の繁華街。それを持つことは、成功者のステータスでもあるわけです。実際、歌舞伎町ではないにしても歌舞伎町周辺の新宿の高層マンション物件の多くを中国の方が買われていることでも、評価というのはわかるというものです(東京全般にその傾向はありますが)。

歌舞伎町は全体に土地が限られているので、出る物件に限りがある

いま歌舞伎町で不動産を買うのは、限られたスペースで出る物件自体も少ない、かつ需要が上がっているため至難の業ではある上、例のオリンピック相場もあり短期的には五輪開催後下落する可能性も否めないのですが、将来的にアジアに売り先を広げて考えれば売れるとは思うのと、歌舞伎町に住み歌舞伎町でビジネスをしている人には街の動向もわかりやすいので、意外と良いのかもしれません。

歌舞伎町で不動産を買う場合の注意事項

不動産を買う際は、土地柄面倒な物件も多いため、騙されないよう、ちゃんとした資本が関係している物件を、信頼ある不動産店を通して買うようにしたほうがいいと思います。また不動産登記簿のできるだけ綺麗なものを掴みたいものです。抵当権や差し押さえが残っている物件を購入するとトラブルになる可能性があります。